理事長所信


  

2016年度 スローガン

 

(まこと)の心で飽くなき挑戦

 

~まだ見ぬ地域(まち)のために~

 

はじめに

 

私たちの地域に明るく豊かな心ある地域(まち)を作ろうという想いを持った若き力が集結し1978年6月9日園部青年会議所が産声を上げました。そして、その想いをより広いエリアに広げるため、船井青年会議所に名称変更し活動してきました。時々の時代の青年たちは、明るい地域(まち)の未来を夢見ながら高い志と強い使命感をもって活動に邁進し船井青年会議所の歴史を築き上げてきました。こうして築き上げられた歴史の中にある活動は、地域(まち)を明るく豊かにするという想い、即ち利他の精神に裏付けられたものであります。私たちは、そ想いっかりと受け継ぎ次代へと繋げていく活動を行い、そして運動を発信していこうではありませんか。

 

 私には、これまで多くの人との出会いがありました。その出会いの中で、相手のことを想い行動することの大切さに気付かされたのです。その行動は、相手のことを理解し尽くそうという心の表れであります。そのことは、互いの深い信頼関係を築くことに繋がり、様々な境遇を乗り越えることのきっかけとなったのです。その経験から、本年度のスローガンとして「(まこと)の心で飽くなき挑戦~まだ見ぬ地域(まち)のために~」を掲げさせて頂きました。真の心とは、他人の為に尽くすという心即ち利他の精神であります。その心を常に持ち、満足することのなく何事にも果敢に挑んで欲しいのです。私たちがその思いを持って行動し続けることで、私が経験したように想いは人から人へと伝播すると考えます。その想いが地域(まち)全体に広がりを見せた時、人と人の繋がりによる想いはより大きなものとなり、私たちが追い求める明るい豊かな地域(まち)「まだ見ぬ未来」へと繋がるのです。

 

  

節目への準備

 

創立40周年という節目の年を翌年に控える本年度、中期ビジョンで掲げた「『船井創生』自立と共助が溢れるまち船井の創造」を具現化する5年目として活動を行い、スムーズに新たなビジョンをもち一歩を踏み出すために、集大成の年にしなければなりません。メンバー各々が周年という意味の重要性をしっかりと認識し、40周年を迎えようではありませんか。今まで脈々と受け継がれてきた船井青年会議所の歴史を振り返ると共に、どれだけ地域の方々と私たちのふるさと「船井」を創造できたかを検証することで新たなビジョンが見えてくるものだと考えます。諸先輩方のこと、地域(まち)の方々のことを想い準備を進めて参りましょう。

   

 

地域(まち)のことを想い

 

 近年の社会情勢を見ていますと、経済状況は一時の晴れ間を見るに留まり、先行きは不透明なままであります。そして、私たちの地域もその状況は、例外ではありません。しかし、「明るい豊かな社会」の実現を理念として活動している私たちは、地域(まち)現状をしっかりと受け止め、その活動を次代に繋げていく使命があります。また、まだ見ぬ地域(まち)より明るいものとなるために、必要とされるのは次代を担う子どもたちです。たちは、その子どもたちに相手を想う心、そして地域を想う心を育んでもらえる環境づくり行っていかなければなりません。そような環境の中で、子どもたちにより多くの地域(まち)の魅力に触れて頂きたいのです。そうすることで地域(まち)を想う心が育まれると考えます。また私たちは、大人子どもに関わらず多くの人と接する機会を子どもたちに提供し、コミュニケーションをとって頂くことによって、相手を想う心、地域を想う心がより養われるのです。 たちJAYCEEにできることは、次代を担う子どもたちを想い、積極果敢に挑戦することなのです。

 

 

地域へ発信

 

 私たち船井青年会議所は、これまで39年に渡り多くの青少年育成事業、社会開発事業を行い、また地域の方々にその活動を発信して参りました。しかし、船井青年会議所として活動を行っているものの、その活動を私たちが行っているものであることが、今一つ地域の方々に認知されていないように感じます。発信することは、地域(まち)の諸団体、住民方々に船井青年会議所を認知していただくと共に、相互理解を促進する一助になると考えます。互いに理解を深めあう事で、の繋がりが強くなると考えますそうなれば、地域を想い行動し挑戦していくことを円滑化させるでしょう。船井青年会議所として今以上に地域に認知し頂きより幅広い横の繋がりを強固なものにしていくために、常に相手のことを想い、どうすれば私たちに目を向けていただけるかを模索しなければなりません。ホームページ及びSNS、また様々な広報媒体を活用し、積極的に対外へ向けて発信し続けていきましょう。

 

 

JCという組織の重要性

 

 青年会議所には、独自のプロトコルが存在します。それは、セレモニーをはじめとした会議等のJCにおいて受け継がれてきた約束事であり、JCの行動規範、流儀、作法がそれを意味します。それは、自己を成長させる為のものであると共に、相手のことを想い行われているものだと考えます。JCという組織にいるJAYCEEだからこそ、同じ時間を共有するメンバー同士が互いのことを想い、そのJCプロトコルを重んじ行うことで、相手の立場に立って行動できる模範となる大人になると考えます。そのために、セレモニーの設えについても、今一度メンバー各々がその重要性を再認識することが必要であります。また、会議においては事前準備から設営、円滑な進行、正確な記録という一連の流れをしっかりと行うことが必要です。相手を重んじ行動するJAYCEEとして、今一度挑戦しましょう。

 

 

自己の成長

 

JCという組織には、無数と言っても過言ではない自身を成長させてくれる機会があります。その機会を自分のものとして掴み取るのは、メンバー各々です。私たちは、JAYCEEであり、また青年経済人です。地域(まち)を想い行動するリーダーとして、積極果敢に学びの機会に対して挑戦していきましょう。しかし、メンバー自身として立ち止まってしまいそうなこともあるでしょう。そんな時、まわりのメンバーがその人のことを想い手を差し伸べられるかも組織の中では重要であり、また自己成長のひとつであると考えます。一年間を通じて、メンバー全員が互いに組織になくてはならない存在に成長することを願います。

 

 

同志を募る

 

全国の青年会議所は、90年代後半より会員減少の一途を辿っております。これは、私たち船井青年会議所も同様です。それに対し昨年、会員拡大活動は室を設置し精力的に行って参りました。そして、会員拡大室の旗振りの下、グループ単位で同志を募る活動は、メンバー各々が会員減少に危機感を持つと共に、拡大が必須であるという自覚を持つことに繋がり、より活発に活動できたと考えます。メンバー各々が蒔いた種は、徐々に成果を表し花開き、昨今の会員減少に歯止めをかける礎となったのではないでしょうか。委員会ひとつとってみても、多くの仲間と議論を交わし、多様な考えを持ち寄る方が活気のある会になることは、言うまでもありません。そのために、本年度もその方法を継続し、積極的な会員拡大活動を行って参りましょう。私たちが、相手の気持ちになって拡大活動に挑み続けることで、必ず(まこと)の心を持った青年に出会う事が出来、賛同を得ることに繋がると確信します。

 

 

結びに

 

 私たちは、青年会議所という組織の一員なのです。『奉仕』『修練』『友情』の三信条を常に念頭に置き、自身に与えられた機会を逃すことなく、活動に邁進していきましょう。限りある時間の中だからこそ、満ち足りることのない想いをぶつけ、議論を存分に交わし、自らの手で創り上げたものこそが自身の真の力であります。偽りのない飾らない心、そして相手に尽くす心で、自らの可能性を信じ挑戦し続けるJAYCEEであることが、まだ見ぬ地域(まち)を照らす灯となることを確信します。